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加藤裕美(Kato Yumi)

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専門分野

地域研究文化人類学

民族生物学、環境人類学、生態人類学、東南アジア地域研究

調査地

インドネシアマレーシア


マレーシア、サラワク州

研究概要とこれから

マレーシアのボルネオ島を中心に森林開発がもたらす定住した狩猟採集民への影響について研究している。マレーシアの島嶼部では1970年代後半より商業伐採が行われてきた。熱帯アジアでは現在、アブラヤシのプランテーション栽培が拡大している。今後はプランテーション経済がもたらす、人々の生業活動への影響が懸念されている。これまでの研究ではグローバルな森林開発や市場経済化のなかで、従来狩猟採集をしてきた人々が森のなかでおこなってきた生業活動や社会関係、生活圏をどのように持続、または変化させて対応しているのかを明らかにしてきた。そのなかでも、特に人々の野生植物や動物の利用、またそれをもとにした経済活動の現在的な意義について考察してきた。
 現在は、自然林、択伐林、アブラヤシ・プランテーション、アカシア・プランテーションなどの異なる自然環境下に暮らす複数の民族を対象に、経済活動や野生動植物利用を比較検討をしている。自然環境の変容と少数民族を取り巻く社会環境の変化も視野に入れて、マイノリティのエスニシティについても研究を行なっている。

研究のキーワード

民族生物学、環境人類学、人と動物の関係、民族動物学、エスニシティ、少数民族、開発、狩猟採集民、マイノリティ、先住民、マレーシア

所属

京都大学白眉センター
京都大学東南アジア研究所

連絡先

関わっている科研・プロジェクト(HP)

http://biomasssociety.org/
http://researchmap.jp/read0132728/
http://www.hakubi.kyoto-u.ac.jp/02_mem/h25/kato.html

主な業績

加藤裕美、鮫島弘光 2014「プランテーション化の進むランドスケープにおける人々の狩猟活動」『熱帯バイオマス社会』(16):1-10.

Kato, Y., Samejima, H., Soda, R., Uchibori, M, Okuno, K., Ishikawa, N. 2014. Ethnoscape of riverine society in Bintulu Division. Equatorial Biomass Socciety(14):1-14.

Kato, Yumi. 2013. How do land use changes affect people’s subsistence activities? : A case study in Belaga District. S. Sakai, R. Ishii, N. Yamamura (eds.) Collapse and Restoration of Ecosystem Networks with Human Activity. pp.241-250.

加藤裕美、鮫島弘光 2013「動物をめぐる知:変わりゆく熱帯林の下で」 市川昌広ほか編 『ボルネオの「里」の環境学-変貌する熱帯林と先住民の知』 pp.127-163 昭和堂 ISBN:9784812213193

加藤裕美、祖田亮次 2012「マレーシア・サラワク州における小農アブラヤシ栽培の動向」地理学論集 87(2):26-34.

加藤裕美 2011「マレーシア・サラワクにおける狩猟採集民社会の変化と持続‐シハン人の事例研究」京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科提出博士論文 pp.1-158 2011年11月.

加藤裕美 2010「ボルネオのヒゲイノシシと猟師」BIOSTORY(14):60-61.

加藤裕美 2010「開発や近代化による人間活動の変化と野生動物への影響―マレーシア、サラワク州を事例として」『熱帯地域の生態資源と人間活動の動態』松香堂 pp.24-32.

加藤裕美 2008 「サラワク・シハン人の森林産物利用―狩猟や採集にこだわる生計のたてかた」秋道智彌・市川昌広編『東南アジアの森に何が起こっているのか―熱帯雨林とモンスーン林からの報告』
90-110 人文書院 2008年3月 ISBN:9784409530368

Kato, Yumi. 2008. The Significance of Ecosystem Services for the Livelihood of Local People in Sarawak. M. Ichikawa, T. Nakashizuka (eds.) Sustainability and Biodiversity Assessment on Forest Utilization Options. 348-351.

加藤裕美 2007「ボルネオの豊かな動物世界」アジア・アフリカ地域研究7(1):127-132.

加藤裕美 2006「熱帯雨林における定住狩猟採集民の生計戦略-ボルネオ・シハン社会における食物資源の獲得と消費」京都大学大学院人間・環境学研究科提出 修士論文. pp.1-145 2006年3月.

Kato, Yumi. 2006. The use of forest resources for food and income in a Borneo hunter-gatherer community. "Crossing Disciplinary Boundaries and Re-visioning Area Studies: Perspectives from Asia and Africa". pp.253-256.

所属学会

日本文化人類学会
東南アジア学会
日本マレーシア学会
熱帯生態学会

自分の研究とつながりを期待する研究分野・テーマ

狩猟採集民研究、環境人類学、人と動物の関係、民族生物学、マイノリティ、先住民

その他