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石田慎一郎(Ishida Shin-ichiro)

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専門分野

社会人類学全般 法人類学(とくに紛争過程分析、多元的法体制論、身分契約論、オルタナティブ・ジャスティス研究、学説史) ケニア中央高地(メル、とくにイゲンベ)の社会人類学調査(社会組織研究、固有法研究、農業と土地所有の分析、嗜好品文化の研究、開発援助の研究)

調査地

ケニアパプアニューギニア


パプアニューギニア高地エンガ地方1995年〜1996年 ケニア西部キシイ地方(グシイ民族居住地)1999年〜2000年 ケニア中央高地ニャンベネ地方(メル民族居住地)2001年〜現在に至る

研究概要とこれから

私の専門は法人類学です。とはいえ、調査先のケニア中央高地では、「法」に限らず、住み込み先の農村の生活のあらゆる側面について調査データを蓄積しています。自然環境、日常的な経済活動、食生活、住環境、伝統的な社会組織、学校教育、口頭伝承を含む地域史、等々。こうした包括的アプローチを通じて、進行中の社会変化や、調査対象社会の比較的特徴を明らかにします。
私を含め多くの法人類学者は、(1)上記のような、人類学一般における通常フィールドワークを継続しつつ、(2)地域社会における紛争処理や慣習法運用について膨大なデータを蓄積し、(3)都市部の通常裁判所(地裁・高裁など)で審理傍聴や訴訟記録閲覧により、公式法の運用、公式法における慣習法の運用等を調べ、(4)調査対象国の司法改革等についての資料収集を行っています。法人類学者は、そうした仕事を通じて、意見対立の生成過程(広義のコンフリクトが争論=disputeとして構成・加工される過程)や、発展・転換過程、多元的法体制の具体的な姿などを多角的な視点で明らかにすることができます。
現代の法人類学には、アジア・アフリカの非公式法や固有法の運用、非公式法・固有法の基層にある法前提に関するデータを提供するだけではなく、(1)それら非公式法・固有法について法律学者が想定している事柄なを批判的に検証する、(2)人類学における理論や方法論に、法律学の理論や方法論を接合し、新しい研究分野・研究方法を開拓する、(3)学際分野として発展することにより、総合社会科学の可能性の一つを例示する、(4)アジア・アフリカ諸国に対する法整備支援において専門的・実践的な提言を行う、といった様々な役割を期待することができます。

研究のキーワード

(1)法人類学(紛争過程分析、多元的法体制論、裁判外紛争処理、契約理論) (2)家族・親族 (3)紛争 (4)開発 (5) オルタナティブ・ジャスティス

所属

大阪大学大学院人間科学研究科

連絡先

URL: http://www.geocities.jp/nnrht736

関わっている科研・プロジェクト(HP)

オルタナティブ・ジャスティスの世界的動向に関する共同研究(大阪大学グローバルCOEコンフリクトの人文学国際研究教育拠点共同研究プロジェクト): http://gcoe.hus.osaka-u.ac.jp/alternative_justice_e.html
アジア・アフリカ諸国における裁判外紛争処理の再編が旧来の多元的法体制に与える影響についての共同研究(国立民族学博物館若手共同研究): http://www.minpaku.ac.jp/research/jr/08jr802.html
ケニア山周辺地域におけるオルタナティブ・ジャスティスの民族誌的研究(科学研究費補助金若手研究スタートアップ)

主な業績

共著 Legal Culture in South-East Asia and East Africa. Kota Kinabalu: Sabah Museum, 2008.
共編著 The Indigenous Knowledge of the Ameru of Kenya. (Second Edition) Meru: Meru Museum (National Museums of Kenya), 2008.
共編著 『アフリカの人間開発—実践と文化人類学』明石書店、2007年。
業績一覧: http://www.geocities.jp/nnrht736/publications.html

所属学会

日本文化人類学会
日本法社会学会
東京都立大学社会人類学会
日本アフリカ学会
日本オセアニア学会
Law and Society Association

自分の研究とつながりを期待する研究分野・テーマ

その他