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別所裕介(Bessho Yusuke)

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専門分野

地域研究文化人類学

チベット高原の文化人類学

調査地

インドチベット中国ネパール


青海・甘粛地方のチベット人居住地域、およびネパール、インドの亡命チベット人コミュニティ

研究概要とこれから

本土チベットの領有主権にからむ“文化の政治”が包摂しうる主体形成の限界を、自然・文化資源の開発とそれに伴う環境問題の具体的現場を事例として、亡命社会との応答関係を背景に置きつつ、包括的にとらえること。これにより、チベット高原を事例とした国家と社会をめぐる諸問題に理解を深め、もって多民族国家・中国の周縁性に根差したフィールド研究に新たな領野を拓く。

研究のキーワード

国家と社会、開発と環境

所属

京都大学人文科学研究所

連絡先

関わっている科研・プロジェクト(HP)

「中国の辺境統治をめぐる「持続可能な発展」と資源管理の現地主導性開拓に関する研究」
 →現行レジームが“調和的社会発展”の重要な試金石と見なす黄河源流域を対象に、そこに暮らす人々の牧畜にまつわる環境知識の継承と、それを包括する社会関係の変容について、「生態移民」をはじめとする放牧抑制にさらされる現地集落の内部から立ち上がってきた”生態保全コミュニティ”の活動事例をもとに検討する。(主たる研究費:「中国の辺境統治をめぐる『持続可能な発展』と資源管理の現地主導性開拓に関する研究」科研・若手研究B)

主な業績

1)図書

  ① 「チベットの聖山巡礼―仏教伝統と変容する巡礼空間」、別所裕介、『聖地巡礼ツーリズム』、星野英紀・山中弘・岡本亮輔編、弘文堂、pp.36-41、2012年11月。
  ② "Active Peacebuilding Research in Nepal and Lesson Learned", Bessho Yusuke, Proceedings of HiPeC Wrap-up Seminar "Seamless Assitance to Indigenous Capacity Development for Peacebuilding", Hiroshima University Partnership Project for Peacebuilding and Capacity Development (HiPeC-II), pp. 38-43, March, 2013.


(2)調査報告

  ① 『「アヒンサー」をめぐるストラグル―ダライラマの“非暴力主義”における挑戦と課題』、HiPeC Discussion Paper Series Vol.21、別所裕介、24p、2013年3月。
  ② 『ネパールにおけるリメ系チベット仏教僧院の活動展開に関する報告―「バッファ・ゾーン」としてのヒマラヤ仏教圏という視点から』、HiPeC Discussion Paper Series Vol.14、別所裕介、40p、2012年3月。
  ③ 『「難民」と「国民」の狭間で--ネパール・ヒマラヤ圏における“非-国民的”なるものの行方』、HiPeC Discussion Paper Series Vol.10、別所裕介、32p、2011年3月。


(3)学術論文

  ●「アヒンサー」をめぐるストラグル―ダライラマの“非暴力主義”における挑戦と課題」、別所裕介、『南西アジア地域における宗教紛争と平和構築に関する比較研究』、平成22‐24年度科学研究費補助金(基盤研究B)研究成果報告書、査読無、pp. 110-133、2013年4月。
●「アヒンサーをめぐるストラグル―現代チベット仏教の社会参加をめぐる可能性と課題(2012年度学術大会・テーマセッション記録)」、別所裕介、『宗教と社会』、査読無、第19号、pp.4-5、2013年6月。
  ●「バッファゾーンのチベット仏教―リメ運動の展開に焦点を当てて」、別所裕介、『宗教研究』、査読無、第372号(86巻4輯)、pp.432-4、2013年3月。  
  ●「『アヒンサー』の実践をめぐるチベット仏教僧と漢民族信徒の関係」、別所裕介、『宗教研究』、査読無、第371号(85巻4輯)、pp.342-3、2012年3月。
  ●「チベット東縁部における仏塔建立と民族アイデンティティの諸相」、別所裕介、『宗教研究』、査読無、第367号(84巻4輯)、pp.286-8、2011年3月。

  ●「現代東部チベット、ゴロク地方における『ケサル文化運動』に関する研究報告」、別所裕介,『日本チベット学会会報』、査読有、第56号、pp13-28、2010年7月。
  ●「ダライラマ14世の平和プランとチベット高原域の“文化的領有”をめぐる検討―ローカルな宗教実践の視点から」、別所裕介、『アジア社会文化研究』、査読有、第11号、pp.108-132、2010年3月。
  ●「民族集団と土地--中国西北部(青海チベット)の多民族社会における『ローカル・テリトリー』と民族意識の生成」、別所裕介、『財団法人三島海雲記念財団研究報告書』、査読無、第45号、pp.132-134、2008年。
  ●「チベット語パリ方言とその言語使用状況について」、別所裕介、海老原志穂、『京都大学言語学研究』、査読有、第26号、pp.77-91、2007年。
  ●「現代チベットの聖地巡礼から見る宗教復興--改革開放期の仏教伝統と民衆儀礼」、別所裕介、『国際協力研究誌』、査読有、第13号、pp.165-186、2007年。
  ●「チベットの英雄叙事詩『リン・ケサル大王伝』と地域伝統の再編をめぐる一考察--中国青海省ゴロク・チベット族自治州の事例を中心に」、別所裕介、『アジア社会文化研究』、査読有、第8号、pp.1-38、2007年。
  ●「仏教は山に何をしたか?--アムド地方の聖山巡礼における仏教化の研究」、別所裕介、『日本チベット学会会報』、査読有、第51号、pp.69-82、2005年。 
  ●「チベットの山神崇拝と村落社会--アムド地方の農業集落における一事例」、別所裕介、『アジア社会文化研究』、査読有、第5号、pp.124-145、2004年。

  
(4) 国際会議における発表

  ① 「聖山阿尼瑪卿与格薩璽--浅析現代草原上的“文化表象”及其意義」,別所裕介,第六届国際格薩璽学術研討会,中国甘粛,西北民族大学,2006年7月.
  ②"Comment to Prof. Basanta Rijal", BESSHO Yusuke, 2nd HiPeC Nepal Seminar: Federalism for Inclusive Democracy in Nepal, Center for Nepal and Asian Studies, Tribuvan University, Kathmandu, Nepal, Mar. 16th, 2011.
  ③ "A Competed Landscape of Mountain: the Ritual Territory of 'feng shui' and 'yul lha' Cult in the East Frontier Region of Amdo", BESSHO Yusuke, 3rd Conference of the International Seminar of Young Tibetologists, Kobe City University of Foreign Studies, Kobe, Japan, Sep. 4th, 2012.
④ "Active Peacebuilding Research in Nepal and Lesson Learned", BESSHO Yusuke, HiPeC Wrap-up Seminar: Seamless Assitance to Indigenous Capacity Development for Peacebuilding", Hiroshima University, Higashi-Hiroshima, Japan, Mar. 2nd, 2013.


(5) 国内学会・シンポジウム等における発表

  ① 「チベット東北部における聖山巡礼の現代的再構築」,別所裕介,第2回中四国地区人類学談話会,広島大学,2004年3月.
  ② 「仏教は山に何をしたか?--アムド地方の聖山巡礼における仏教化の研究」,別所裕介,第51回日本チベット学会大会,立正大学,2004年11月.
  ③ 「チベット仏教と山神崇拝--中国辺境の多民族集落における宗教的実践と社会動態」,別所裕介,第40回日本文化人類学会大会,東京大学,2006年6月.
  ④ 「文化資源としてのケサル叙事詩と地域政治--『リン』の所在地を焦点として」,別所裕介,第9回駒場チベット研究会,東京大学,2007年2月.
  ⑤ 「チベット族と風水--山への宗教実践に見る中国西北部の多民族関係」,別所裕介,第41回日本文化人類学会大会,名古屋大学,2007年6月.
  ⑥ 「中国西北部のアムド・チベット人社会における『場所』をめぐる宗教実践の論理と条件」,別所裕介,第61回開発と文化フォーラム,広島大学,2009年5月.
  ⑦ 「現代東部チベット、ゴロク地方を中心とする『ケサル文化運動』に関する報告」,別所裕介,第57回日本チベット学会大会,神戸市外国語大学,2009年11月.    
  ⑧ 「北インドチベット人コミュニティの調査所感~ラダック,デリー,ボドガヤについて~」,別所裕介,地球環境学研究所,ラダーク研究会議,2010年3月,於: 京都大学吉田キャンパス.
  ⑨ 「現代アムド・チベット人社会における「場所」をめぐる宗教実践の研究」,別所裕介,第7回中四国地区人類学談話会修士論文・博士論文発表会,2010年3月14日,東千田校舎.
  ⑩ 「ダライラマ14世の和平提案とチベット高原域の“文化的領有”をめぐる問題について」,別所裕介,2010年平和研究セミナー(主催=日本平和学会),2010年3月18日(木)~19日(金),ウィルあいちセミナールーム6.
  ⑪ 「現代アムド・チベット人社会における「場所」をめぐる宗教実践の研究」,別所裕介,日本南アジア学会定例研究会(関西)第五回(2009年度)南アジア関係修論・博論発表会,2010年3月26日,於:大阪市立大学.
  ⑫「循環を生み出す知~資源循環を基軸とした文理横断型“平和スケープ”の提唱」,別所裕介,平成21年度平和希求委員会(広島大学学長主催),広島大学,2010年3月31日.
  ⑬ 「牧畜の行方と「チベット文化」--青海チベット、黄河源流域の生態移民を事例として」,別所裕介,第44回日本文化人類学会大会,立教大学,2010年6月13日.
  ⑭ 「チベット東縁部における仏塔建立と民族アイデンティティの諸相」,別所裕介,第69回日本宗教学会学術大会,東洋大学白山キャンパス,2010年9月5日.
  ⑮ 「チベット東縁部における社会関係と民族紛争」,別所裕介,第24回ハイペック・セミナー:『平和構築をめぐる民族と国家』,アジア経済研究所(IDE-JETRO),2010年9月17日.
  ⑯ 「チベット東縁部・黄河源流域の生態移民と民俗文化の行方」,別所裕介,京都大学地域研究統合情報センター複合共同研究ユニット「自然と人の相互作用からみた歴史的地域の生成」主催研究会:『中国の環境問題と生存基盤 -公害,環境政策,生態移民-』,京都大学東南アジア研究所,2010年12月3日.
  ⑰ 「京都大学グローバルCOEプログラムでのコメント(セッション4)」,別所裕介,第3回GCOEびわこ合宿シンポジウム:「人間圏の再構築に向けて―親密圏・レジリエンス・知の接合―」, 京都大学グローバルCOEプログラム「生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点・イニシアティブ4』主催,KKRびわこ(滋賀県大津市),2011年3月11日-13日.
  ⑱ 「公開セミナー・『南アジアの地域紛争と平和構築』での報告者へのコメント」,「南アジアの宗教紛争」科研×HiPeC学内研究会共催セミナー,広島大学国際協力研究科1階大会議室(東広島キャンパス),2011年6月18日.
 ⑲ 「環境管理をめぐる中国の辺境統治と文化的主体性~チベット地域での開発プロジェクトを事例に~」,別所裕介,第45回日本文化人類学会大会,法政大学市ヶ谷キャンパス,2011年6月11日.
  ⑳ 「ヒマラヤの逆越境者たち―『難民』と『国民』の境界をめぐって」,別所裕介,第4回現代インド人類学セミナー(研究グループ2),京都大学人文科学研究所3Fセミナー室4(331号室),2011年7月30日.
㉑ 「『アヒンサー』の実践をめぐるチベット仏教僧と漢民族信徒の関係」,別所裕介,第70回日本宗教学会学術大会,関西学院大学上ケ原キャンパス,2011年9月4日.
㉒ 「亡命チベット人たちの“巡礼”―チベット高原とその外延をめぐって」,別所裕介,第12回宗教とツーリズム研究会,國學院大學渋谷キャンパス学術メディアセンター棟5階・会議室06,2011年11月19日.
㉓ 「『アヒンサー』をめぐるストラグル―ナショナルなチベット人概念の形成をめぐって」,別所裕介,第26回ハイペック学内研究会,広島大学国際協力研究科1階小会議室,2011年11月25日.
  ㉔ 「『いなかツーリズムを考える国際セミナー in南日本海』での報告者へのコメント」,別所裕介,漁家民宿「浜の小屋」(山口県阿武町),2012年4月12日.
 ㉕ 「『アヒンサー』をめぐるストラグル―現代チベット仏教の社会参加をめぐる可能性と課題」,別所裕介,第20回「宗教と社会」学会・20周年記念パネル企画「社会参加を志向する宗教の比較研究―エンゲイジド・ブッディズム(社会参加仏教)を考える」,長崎国際大学,2012年6月17日.
  ㉖ 「開発Channelとしての“仏教”~ヒマラヤ仏教圏から見るネパール地域社会」,別所裕介,第31回ハイペック研究会,JICA研究所(東京・市ヶ谷)2階特別会議室,2012年7月6日.
  ㉗ “Comment to the research seminar on Maoist Movement and Community Development in South Asia”, BESSHO Yusuke, comment presented at the 1st Internal Seminar by CNAS-HiPeC, Sunset View Hotel, Kathmandu, Nepal, January 7, 2011.
  ㉘ 「バッファゾーンのチベット仏教―リメ運動の展開に焦点を当てて―」,別所裕介,第71回日本宗教学会学術大会,皇学館大学,2012年9月9日.
  ㉙ 「開発と仏教―ネパールの包摂ポリシーにおけるチベット仏教集団の動向」,別所裕介,国立民族学博物館共同研究会『ネパールにおける「包摂」をめぐる言説と社会動態に関する比較民族誌的研究』(名和克郎代表),民族学博物館(大阪府吹田市),2012年11月17日.
㉚ 「外縁を触知する国家~中国の越境開発と亡命チベット人の苦境」,別所裕介,第34回HiPeC学内研究会『包摂と排除の構造からみる現代チベット―「多民族国家・中国」の周縁性からの理解に向けて』,広島大学国際協力研究科1階大会議室,2013年2月12日.
㉛ 「趣旨説明」,別所裕介,第34回HiPeC学内研究会『包摂と排除の構造からみる現代チベット―「多民族国家・中国」の周縁性からの理解に向けて』,広島大学国際協力研究科1階大会議室,2013年2月12日.
  ㉜ 「中国青海省・黄河源流域における定住化政策の進展と現地チベット人牧畜コミュニティにおける対応行動」,「牧畜解析によるアフロ・ユーラシア内陸乾燥地文明とその現代的動態の研究」(科学研究費補助金・基盤研究(S)第7回国際ワークショップ『ユーラシア乾燥地における遊牧民の定住化と社会主義』,名古屋大学文学研究科1F110室,2013年4月13日.

  
(6) その他

  ① (エッセイ)‘The view from village house's window’, Bessho Yusuke,In IDEC News Letter , No.20, Graduate School for International Development and Cooperation, Hiroshima University,p.4, 2004, Jan.
  ② (エッセイ)「領土問題と平和―チベット人に見る“隣人と付き合う知恵”」,別所裕介,『HiPeCニュースレター』,Vol.6(2012年度春・夏号),広島大学平和構築連携融合事業,p.1,2012年9月.
  ③ (エッセイ)‘Territory Conflict and Peace: Wisdom to associate with neighbors, from the Tibetan's view’,Bessho Yusuke,In HiPeC News Letter , Vol.6, Hiroshima University Partnership Project for Peacebuilding and Capacity Development,Hiroshima University, p.1, 2012, Sep.
④(映像製作) 「福島県知事からのメッセージ」、『ハイペック国際平和構築会議2011・災害からの平安』、広島大学平和構築連携融合事業×東京大学グローバルCOE:死生学の展開と組織化共催、広島国際会議場、7分25秒、2011年9月18日。
  ⑤(映像製作) 「南相馬市長からのビデオ・メッセージ」、『ハイペック国際平和構築会議2011・災害からの平安』、広島大学平和構築連携融合事業×東京大学グローバルCOE:死生学の展開と組織化共催、広島国際会議場、14分2秒、2011年9月18日。


(7)招待講演

  ① 「青海チベット高原の生活社会~近代化と伝統の狭間で」、別所裕介、『現代中国文化論』特別講義、広島大学東広島キャンパス総合科学部K308、2009年12月16日。
 ②「『アムド』の民俗宗教~中国辺境の“3K”との関係をめぐって~」、別所裕介、『2010年度アジア・アフリカ言語文化研究所「アムド・チベット語」言語研修』、 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所(304室)、2010年8月20日.
  ③ 「西藏的圣山研究--佛教传统与朝圣空间的变化 」、 别所裕介、『西北民族大学邀请国外专家短期讲学项目』、西北民族大学综合楼8楼格萨尔研究院展厅、2012年11月23日.
④ 「民族文化与区域性观光开发——英雄史诗格萨尔的“文化资源化”」、 别所裕介、『西北民族大学邀请国外专家短期讲学项目』、西北民族大学榆中校区公教楼301室、
2012年11月27日.
  ⑤ 「生态环境与民俗——“社区共管”与可持续发展模式」、 别所裕介、『西北民族大学邀请国外专家短期讲学项目』、西北民族大学综合楼8楼格萨尔研究院展厅、2012年11月28日.
  ⑥ "Active Peacebuilding Research in NEPAL", Bessho Yusuke, Guest Lecture for "Practicing Peacebuilding", Hiroshima University, Graduateschool for International Development and Cooperation, room 201, April 18th, 2013.

所属学会

日本宗教学会、日本チベット学会、日本文化人類学会、南アジア学会、「宗教と社会」学会

自分の研究とつながりを期待する研究分野・テーマ

宗教学、生態人類学、環境学、言語学

その他

https://sites.google.com/view/amdostudiesjp