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馬場淳(Baba Jun)

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専門分野

地域研究ジェンダー文化人類学

①社会・文化人類学:家族、法、ジェンダー・セクシュアリティ、グローバル化 ②地域研究:オセアニア(太平洋地域)、パプアニューギニア

調査地

ケニアパプアニューギニア


①パプアニューギニア:ポートモレスビー(首都)、マヌス島のロレンガウ(マヌス州都)、マヌス島北岸のクルティ語系社会 ②ケニア共和国:メル社会・ティガニア地域

研究概要とこれから

 最近は、パプアニューギニアのDV問題を素材に、ローカルな社会性やジェンダー関係が、よりグローバルな国際人権レジームと相互作用するあり方を分析している。また日本のアダルトビデオを素材に、ジェンダー・セクシュアリティ研究を進めている。
 博士課程在籍時からパプアニューギニア・マヌス島での調査を継続しつつも、2010年からは東アフリカ・ケニア共和国のメル社会でも調査をはじめた。パプアニューギニアとの比較も念頭におきつつ、農耕民メルの人々がもつ独特の社会・文化・法のあり方を見つめている。

研究のキーワード

家族・親族、法(人権、紛争処理を含む)、ジェンダー・セクシュアリティ、DV(ドメスティック・バイオレンス)、儀礼交換、家族計画、扶養

所属

和光大学 現代人間学部 現代社会学科

連絡先

E-mail: junbaba@wako.ac.jp

関わっている科研・プロジェクト(HP)

・科学研究費補助金・基盤(C)「現代パプアニューギニアにおける慣習法の多元的位相に関する法人類学的研究」(研究代表者、平成28年度~平成30年度)
・科学研究費補助金・基盤(B)(海外学術調査)「現代アフリカにおける婚姻慣習法の柔軟性と確定性に関する社会人類学的研究」(連携研究者、平成28年度~平成31年度)
・サントリー文化財団『人文科学・社会科学に関する学際的グループ研究助成』「縮小する地方:コミュニティーの自助解決事例集」(共同研究者、2016年度)
・科学研究費補助金・基盤(B)(海外学術調査)「ケニアの農村と都市における法の公共性に関する社会人類学的研究」(連携研究者、平成22年度―平成25年度)
・「シングルと家族-縁(えにし)の文化人類学」(AA研共同研究)
・「グローバル化の太平洋島嶼諸国」(アジア経済研究所共同研究)
・「コンフリクトの人文学」(大阪大学GCOE)

主な業績

<著書>
・2014年7月 『この子は俺の未来だ――パプアニューギニア&ケニア “つながり”の文化人類学』佼成出版会。
・2012年2月 『結婚と扶養の民族誌――現代パプアニューギニアの伝統とジェンダー』彩流社。
<論文>
・2017年3月 「喚起されるホモソーシャリティ――アダルトビデオの行為論、あるいは精液の社会的エージェンシー」『和光大学現代人間学部紀要』第10号、179-194頁。
・2017年3月 「パプアニューギニアにおける人権の認知度――マヌス島の事例」『国際地域学研究』(東洋大学国際地域学部)第20号、93-104頁。
・2016年7月 「辺境の牧師たち――パプアニューギニア・マヌス島のキリスト教と伝統」大谷裕文・塩田光喜(編)『海のキリスト教――太平洋島嶼諸国における宗教と政治・社会変容』明石書店、295-328頁。
・2016年3月 “The Making of Legal Subject in Papua New Guinea: support agents and situated learning for the modern lawsuit in Manus Province” People and Culture in Oceania Vol. 31: 1-24.
・2015年4月 「千葉理論における人権と文化」角田猛之ほか(編)『法文化論の展開――法主体のダイナミクス』(千葉正士先生追悼論文集)信山社。
・2014年4月 Becoming Mûûnjûri : A case study of the Council of Elders in Tigania Meru. In Gîchere, N., S. A. Mûgambi Mwithimbû and S. Ishida (eds.) 2014 Culture in Peace and Conflict Resolution within Communities of Central Kenya. Nairobi: National Museums of Kenya.
・2014年3月 「ウソと縁――あるホームレス的存在者の虚実」椎野若菜(編)『シングルの人類学2 シングルがつなぐ縁』人文書院、21-45頁。
・2014年3月 「パプアニューギニアのシングル単位論序説――ワンピスの可能性/不可能性をめぐって」椎野若菜(編)『シングルの人類学1 境界を生きるシングルたち』人文書院、85-105頁。
・2012年3月 「ジュリになるということ――ケニア・メル社会における長老評議会への加入に関する一考察」『人文学報』(首都大学東京)453号(社会人類学分野5)、83-100頁。
・2012年3月 「国際人権レジームの功罪――パプアニューギニアにおける保護命令の「誤解」をめぐって」牟田和恵・平沢安政・石田慎一郎(編)『競合するジャスティス――ローカリティ・伝統・ジェンダー』大阪大学出版会、265-286頁。
・2011年4月 「パプアニューギニアにおけるオルタナティブ・ジャスティスの生成――ブーゲンヴィル紛争の修復的プロセスを事例に」石田慎一郎(編)『オルタナティブ・ジャスティス――法と正義の新たなパラダイム』大阪大学出版会、252-278頁。
・2010年10月 「シングルだってへっちゃらよ?!――パプアニューギニア・マヌス島のシングルマザー」椎野若菜(編)『「シングル」で生きる――人類学者のフィールドから』御茶の水書房、142-154頁。
・2010年3月 「グローバル化のエージェント――パプアニューギニアにおける反DVのイデオスケープをめぐって」塩田光喜(編)『グローバル化のオセアニア』(共同研究中間報告論文集)アジア経済研究所、54-69頁。
・2010年1月 「法に生きる女性たち――パプアニューギニアにおける法と権力作用」塩田光喜(編)『知の大洋へ、大洋の知へ――太平洋島嶼諸国の近代と知的ビッグバン』彩流社、133-166頁。
・2009年12月 「パプアニューギニアの社会福祉」荻原康生・宇佐見耕一ほか(編)『世界の社会福祉年鑑2009』旬報社、257-276頁。
・2009年10月 「ジェンダーと社会――メラネシアの伝統を生きる女性たち」吉岡政徳(監修)遠藤央ほか(編)『オセアニア学――環境と文化』京都大学学術出版会、501-510頁。
・2009年8月 「植民地主義の逆説、女たちの逆襲――パプアニューギニアにおける扶養の紛争処理とジェンダーの政治学」『アジア経済』第50巻第8号、2-28頁。
・2009年8月 「法文化の発明とポジショナリティ――統合と多様性の間でたゆたうパプアニューギニアを事例にして」角田猛之・石田慎一郎(編)『グローバル世界の法文化』109-129頁、福村出版。
・2007年11月 「婚資額へのオブセッション――パプアニューギニア・マヌス島クルティ社会におけるカストム・ワークの現代的位相」『社会人類学年報33号』185-204頁、弘文堂。
・2007年6月 「南海の島の寡婦たち――パプアニューギニア・マヌス島クルティ社会の事例」椎野若菜(編)『やもめぐらし――寡婦の文化人類学』290-313頁、明石書店。
・2007年3月 「パプアニューギニアにおける国家法の人類学序説」『日本オセアニア学会Newsletter』87号、13-22頁。
・2007年3月 “Colonialism, Gender and Socio-economic Change: A Case Study of Legal Action for Family Maintenance in Papua New Guinea.” Journal of International Economic Studies 21:53-68.
・2006年9月 「想起される“振る舞い”――パプアニューギニア・クルティ社会におけるパラ・ソウエ儀礼の分析」『法社会学65号』34-53頁、有斐閣。
・2005年7月 「妻たちのレトリカル・ワーク――パプアニューギニアにおけるジェンダーと扶養費請求訴訟」法政大学比較経済研究所・原伸子(編)『市場とジェンダー――理論・実証・文化』315-344頁、法政大学出版会。
・2005年5月 「多元的法体制論における民衆の実践の在り処――パプアニューギニアの事例」法人類学勉強会(編)『千葉理論再考――人類学的視点』、8-29頁。
・2002年8月 「シブリングを活かすことと社会変化を生きること――パプアニューギニア・アドミラルティ諸島における婚資の寄贈をめぐって」『社会人類学年報28号』、133-160頁、弘文堂。
・2001年11月 「パプアニューギニアにおける二つの“家族計画”」『南方文化』28号、65-85頁。
<翻訳>
・2011年5月 ローレンス・ローゼン『文化としての法――人類学・法学からの誘い』角田猛之・石田慎一郎(監訳)馬場淳ほか(共訳)、福村出版。
<書評>
・2015年6月 「田所聖志著『秩序の構造――ニューギニア山地民における人間関係の社会人類学』東京大学出版会(2014年)」『文化人類学』80巻1号、91-94頁。
・2011年11月 「GODDARD, MICHAEL Substantial Justice:An Anthropology of Village Courts in Papua New Guinea.(2009)」『社会人類学年報37号』弘文堂。
<辞典など>
・2009年7月 山川出版社編集部(編)『世界各国便覧』「オセアニア」(オーストラリア、キリバス共和国、サモア独立国、ソロモン諸島、ツバル、トンガ王国、ナウル共和国、ニュージーランド、ヴァヌアツ共和国、パプアニューギニア、パラオ共和国、フィジー諸島共和国、マーシャル諸島共和国、ミクロネシア連邦の計14独立国、アメリカ領サモア、ウェーク島、北マリアナ諸島、グアム、クック諸島、クリスマス島、ココス諸島、ジョンストン島、トケラウ諸島、ニウエ、ニューカレドニア、ノーフォーク島、ピトケアン島、フランス領ポリネシア、ミッドウェー諸島、ワリス・フテュナ諸島の計16非独立地域)232-262頁、および「太平洋諸島フォーラム」274-275頁、山川出版社。
<エッセイ>
・2012年5月 「現代に生きるマヌスの女性親族の霊力」河合利光(編)『家族と生命継承-文化人類学的研究の現在』時潮社。
・2009年1月 「たかるシングルマザー――パプアニューギニアの女性はちゃっかり者?!」『Field+』創刊号(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)。
・2000年3月 「マヌスにおける家族計画の現状とセクシュアリティ」『日本オセアニア学会Newsletter』66号、15-22頁。
<記事>
・「世界のシングル:居候は当たり前?! パプアニューギニア」『読売新聞』2015年10月8日(木曜日)夕刊
・「互助こそが社会保障」『読売新聞』2015年10月22日(木曜日)夕刊
・「バカAVとは、人類の新境地である」『月刊サイゾー』2016年11月号、78頁。

所属学会

日本文化人類学会、日本オセアニア学会、日本法社会学会、日本ジェンダー法学会

自分の研究とつながりを期待する研究分野・テーマ

その他