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荒川慎太郎(Arakawa Shintaro)

専門分野

言語学史学

西夏語 / Tangut Language 西夏文字 / Tangut Script

調査地

中国ロシア


ロシア / Russia 中国 / China

研究概要とこれから

西夏文字で書かれた西夏語という言葉を研究しています。西夏はタングート族が建国し、11~13世紀に中国西北部に栄えた国です。彼らは漢字をもとに西夏文字という複雑な文字を作りました。西夏語はチベット語やビルマ語と同じ言語グループに属していました。現在では話し手がいなくなりましたが、経典や法律書、中国古典の翻訳などが現存します。  私は大学時代から研究を始めたので、この言語とは長いつきあいになります。最初は、漢字に似ているものの、たいへん画数が多く複雑な西夏文字に興味を持ちましたが、次第に文字の発音を復元するプロセスや、西夏語という言語そのものの構造にも惹かれるようになりました。ここ数年は、経典に記された西夏語の言語特徴を探っています。
 西夏文字文献は、ロシア、中国、イギリス、日本などの博物館・美術館に収められています。これまでロシア,サンクト・ペテルブルグ市をたびたび訪れ、文献を調査したり、筆写したりしてきました。西夏文字の文献には印刷物と手書きのものがあります。手書きの西夏文には、かなりくずれた字体のものがあり、経験の浅い私は読解に苦労します。ただ、内容がよくわからないものでも、ほぼ千年ぶりに人目に触れる文献だと思うと興奮を覚えます。文献には時々、発掘時の泥やタングートの(?)髪の毛などが混じっていて、自分が歴史的な資料を扱っているのだと実感します。

研究のキーワード

西夏 Tangut

所属

東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所

連絡先

関わっている科研・プロジェクト(HP)

基盤研究C(研究代表者) 西夏時代の河西地域における歴史・言語・文化の諸相に関する研究 (2007-2009年度)
AA研共同研究プロジェクト(主査)『遼・金・西夏に関する総合的研究-言語・歴史・宗教-』(2007-2009年度)

主な業績

E. I. クチャーノフ(主編),荒川 慎太郎(副編) СЛОВАРЬ ТАНГУТСКОГО (СИ СЯ) ЯЗЫКА; Тангутско-русско-англо-китайский словарь, (780pp.) 京都大学文学部・京都 2006年
共著 荒川 慎太郎 伊藤智ゆき、近藤信彰、澤田英夫、塩原朝子、高島淳、豊島正之、星泉、町田和彦、峰岸真琴 『図説 アジア文字入門』 (ふくろうの本「世界の文化」シリーズ) アジア・アフリカ言語文化研究所 編 (112pp.) 河出書房新社・東京 2005年
荒川慎太郎・高井康典行・渡辺健哉編,『遼金西夏研究の現在』1・2,東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所・東京,2008,2009年
「ロシア所蔵西夏語訳『般若心経註』の研究」,『中央アジア古文献の言語学的・文献学的研究』(Contribution to the Studies of Eurasian Languages Series 10):95-156(+図版8),2006年

所属学会

日本言語学会
遼金西夏史研究会

自分の研究とつながりを期待する研究分野・テーマ

西夏語
西夏史
アジアの古代文字
疑似漢字
寧夏回族自治区

その他