クウェート

 
  • 1.外務省ホームページ 各国・地域情勢

  • 2.旅行情報(空港、ホテル、換金/TC、治安など)

    【空港】
    クウェート国際空港
    現在日本からの直行便はないため、エミレーツ航空(ドバイ経由)、カタル航空(ドーハ経由)、そしてトルコ航空(イスタンブル経由)などを利用する必要がある。なおナショナルフラッグキャリアであるクウェート航空は、日本近辺ではタイ、マレーシア、そしてフィリピンなどに就航している。

    【ホテル】
    クウェートにおける宿泊施設は、その他の湾岸諸国と同様、ビジネスマン向けの中級および高級ホテルに限定される傾向にある。そのため、1泊1万円以下の宿泊施設はそれほど多く存在しない。ここでは、そのうちの一部を紹介する。

    ・Ibis Salmiya(ハワッリー(Hawalli)県)
    ハワッリー県の海岸部で、クウェート一の繁華街サルミヤ(al-Salmiya)地区に立地。1泊の宿泊費は1万円弱である。首都(Capital/al-Asima)県より車で約20分。近くにザート・サラースィル書店(後述)がある。

    ・Ibis Sharq(首都県)
    首都県の旧市街シャルク(al-Sharq)地区に立地。首長府や官公庁などからも近い。旧市街のオールド・スークからは徒歩二十分ほど。上記のイビス・サルミヤも含め、両ホテルはインターネットで予約することが可能である。

    ・Second Home Hotel(ハワッリー県)
    ハワッリー県のブナイド・ガール(Bunayd al-Qar)地区に立地。1泊の宿泊費はシングルで15KD(クウェート・ディナール:以下KD)。クウェートでは破格の値段であるものの、室内に清潔感はなく、またシャワーのお湯が出にくいなどの問題を抱えている。一方で、各部屋では無料で無線ランが利用できる。近隣にはアラブ式と洋式レストランがあるほか、日用雑貨品店なども立地している。下層労働者地区の一部にあるため、夜間の治安は良好ではない。首都県のシャルク地区に隣接しているため、官公庁などは遠くない。電話番号は(965)22532100。

    ・Al-Bahrain Hotel(首都県)
    旧市街の中心に立地。恐らくクウェートで最も安い宿であり、1泊10KD。中東地域では一般的な安宿である。1部屋ベッドが2台あり、その他の宿泊客とルームシェアする場合、1泊の宿泊料金は5KDとなる。オールド・スーク内部に立地するため、安価な食事と買い物には困らないが、女性の宿泊は勧められない。電話番号は(965)22428631。内装や周辺の雰囲気については、下記の一般旅行者のホームページが大変参考になる( http://worldexpo.exblog.jp/18858635/ )。

    【換金/TC】
    日本円の現地通貨への換金機会は非常に限られている。そのため、現金では米ドルの準備が必要である。一方で、国内各所のATMではVISAカードおよびMasterカードなどの国際キャッシュカードを利用することが可能であり、クウェートでは最も便利な手段となっている。

    【治安】
    国内全土において良好である。一方で、移民労働者が多数居住するファルワニーヤ(al-Farwaniya)県やハワッリー県の一部、そして無国籍者が多数居住するジャハラー(al-Jahra)県は、窃盗や殺人などの犯罪件数が、国内のその他の地域と比較して多い。土地勘がない場合は、これら地域での単独行動は控えるべきである。また女性の1人歩きについては、上述の地域以外であれば、日中はとくに問題はない。ただしイスラーム教が社会的規範の重要な位置を占める国であるため、過度な肌の露出は避けるべきである。またラマダーン期間中には、非ムスリムの公共空間における飲食も法律で禁止されている。自家用車の内部で飲食している現場をクウェート人に目撃され、警察に逮捕された日本人駐在員もいたとのことである。
  • 3.医療情報

    ・薬局は町のいたるところにあるので困ることはない。病院は国立と私立があり、前者は国民及び居住許可書を有した外国人のための施設である。旅行者および短期滞在者は後者の私立病院を選択することになるが、医療費は高い。

    ・クウェートを訪問するにあたり特定の予防接種を受ける必要はない。しかし夏季の気温は50°C近くにまで上がり、また冬季には0°C近くにまで下がることもあるため、体調管理には注意が必要である。
  • 4.通信環境

    ・通信環境は良好である。中級以上のホテルでは無線ランが完備されていることが多く、またスターバックスなどの欧米系カフェにおいても設備が整っている。一方で、中東諸国で多く散見されるインターネットカフェは少ないので、滞在中にインターネット環境が必要な場合は、PCやタブレットなどのインターネット端末を持参する必要がある。

    ・携帯電話が普及している。GMS形式であり、国内ではワタニーヤ(Wataniya)社およびザイン(Zain)社のいずれかの会社のSIMカードを使用する必要がある。
  • 5.ビザ、調査許可

    日本人であれば、クウェート空港において取得が可能である。2013年現在は、ビザの購入に3KDがかかる。ビザの購入には現地通貨が必要となるので、トランジット先であるドバイやイスタンブルなどで換金することが推奨される。その際、購入代金は1KD×3枚の組み合わせで準備しておくこと。
  • 6.カウンターパート、来日経験のある研究者

    これまでのところ、主だった研究者の来日はない。
  • 7.大学図書館、アーカイブス、本屋

    【大学図書館】
    ・ジャービル・アフマド中央図書館(Jaber al-Ahmad Central Library)
    クウェート大学シュワイフ(al-Shuwaykh)キャンパスに立地。入館は基本的に自由。なおクウェート大学所属の他の図書館については、下記のホームページを参照のこと( http://library.kuniv.edu.kw/ )。

    【アーカイブス】
    ・カバス(al-Qabas)紙アーカイブ・センター
    首都県のカイファーン(Kayfan)地区に立地。周辺は国内主要新聞社が集中したメディア地区となっている。本アーカイブセンターには、同紙を含めた国内各紙の記事も保存されている。保存記事全てを網羅しているわけではないが、筆者や内容にそくした記事検索機能は有用である。公式の入館時間は午後1時(もしくは2時)から3時まで。なおアーカイブセンターを含めた同紙の各部門への連絡先は、下記のホームページを参照のこと( http://www.alqabas.com.kw/contactus )。

    ・湾岸アラビア半島研究所(Center of the Gulf and Arabian Peninsula Studies)
    クウェート大学シュワイフキャンパスに立地。入館は基本的に自由。入館時間は、官公庁と同様の午前9時から午後2時まで。クウェート国民議会議事録(初年度から1990年代半ばまで)や、クウェート国内で刊行された諸雑誌などが保存されている。電話番号は(965)24816807、(965)24816799、(965)24816824。同研究所についての詳細は、下記のホームページを参照のこと( http://www.cgaps.kuniv.edu/ )。

    【本屋】
    ・ジャリール(Jarir)書店
    ハワッリー県に立地。湾岸諸国全域に出店する大型書店。アラビア語や英語の一般書籍を販売している。パソコン、デジタルカメラ/ビデオなどの電子機器も充実している。電話番号は(965)22610111。平日の営業時間は午前9時から午後1時、そして午後4時半から午後11時まで。

    ・ウジャイリー(al-Ujayry)書店
    ハワッリー県に立地。クウェートを対象とした歴史、政治、法学関連のアラビア語書籍が充実している。電話番号は(965)22618415および(965)22613749。平日は24時間営業。

    ・ザート・サラースィル(Dhat al-Salasil)書店
    高級ホテル内のロビーを中心に、国内各所に立地。各支店の場所については下記のホームページを参照のこと( http://www.thatalsalasil.com.kw/services.php?cid=6 )。ただし、サルミヤ地区の中通りには、本ホームページに記載されていない支店が一店あり、この支店にはアラビア語の学術書が豊富に置かれている。

    ・その他の書店:首都県の旧市街に立地するムサンナ・コンプレックス(al-Muthanna Complex)にも、複数の書店が出店している。
  • 8.機材・資料の持ち出し、持ち込み

    ・国内では一部の資料が発行禁止となっているため、入国の際は注意が必要である。当然ながら、体制や首長家(近隣首長国も含む)に批判的な文章の持ち込みは避けるべきである。
    ・他の湾岸諸国と同様、クウェートでは私書箱制度が採用されている。そのため日本から郵送する場合は、受取人が郵便局まで取りに行かなければならない。
  • 9.調査グッズの現地調達

    一般の文具であれば、現地での調達が可能である。パソコン、デジタルカメラ/ビデオなどの電子機器についても、上述したジャリール書店でほとんど入手することができる。
  • 10.日本人研究者情報/これまでの調査、科研

    (自然環境、歴史、政治、経済、宗教、文化など各分野で活躍する研究者など)
    ・保坂修司(日本エネルギー経済研究所)
    専門は中東メデイア論、地域研究。クウェートおよびサウジアラビアを中心に、ペルシャ湾岸地域の近現代史について多くの論考を執筆している。

    ・石黒大岳(九州大学)
    専門は国際関係、比較政治学。湾岸産油国、とくにクウェートとバハレーンの選挙、議会政治、そしてイスラーム主義政党の活動について研究している。

    ・佐藤卓巳(東京大学大学院)
    専門は歴史学、地域研究。クウェートの民衆運動の歴史的発展について、社会思想史の観点から考察している。
  • 11.そのほか、各地域情報など

    ・休日は金曜および土曜である。
    ・官公庁の就業時間は、基本的には午前9時から午後2時(一部は1時)までである。公務員の就業時間開始時刻と終了時刻の前後の時間帯は、国内全域において深刻な渋滞が生じる。したがって、この時間帯の移動は避けるべきである。また調査訪問の際は事前にアポを入れるほか、研究調査の協力を要請する、所属機関からの公的レターを持参したほうが良い。
    ・なお上述の内容については、2012年12月に筆者(佐藤卓巳)がクウェートにおいてフィールドワークを実施した際の情報に基づくものである。研究機関や宿泊施設の電話番号など、現地の情報については急に変更されることもあるので注意されたい。

                                       (2013年2月現在 佐藤卓巳)

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