Top > 国・地域 > 中央アジア・カフカース > アゼルバイジャン

アゼルバイジャン

 
  • 1.外務省ホームページ 各国・地域情勢

  • 2.旅行情報(空港、ホテル、換金/TC、治安など)

    【出入国(空路)】 日本からアゼルバイジャンへの直行便は存在しない。トルコ航空(イスタンブル経由)、アエロフロート(モスクワ経由)、カタール航空(ドーハ経由)などを利用するか、西欧経由での入国が一般的。
     国際便が発着するヘイダル・アリイェフ国際空港からバクー市中心部までは距離があり、タクシーかバスの利用が必須。ただし、空港に集まるタクシーは、相場以上の料金を要求してくることが多い。ロンドン・タクシー(後述)を利用するか、空港のゲートの外でタクシーを拾うと、適正料金で市内に向かうことができる。
     また、空港の駐車場からは、#116のバスが出ている。市内中心部、地下鉄イイルミセッキズ・マイ28 May駅が終点で、料金は0.3マナト。

    【出入国(陸路・海路)】 陸路では、グルジア、イランからの入国が可能。また、飛び地のナフチヴァン自治共和国にトルコとイランから入ることができる。国際バスの他、徒歩での越境も可能。
     国際バスは、様々な路線が存在する。アゼルバイジャン国内においては、バクーの国際バスステーションBakı Beynəlxalq Avtovağzalıが国際バスのターミナルになっている。イスタンブル-バクー(グルジア経由)、トビリシ-バクー、タブリーズ-バクーなどが代表的な路線で、これらは便数も多い。
     グルジアとの往来には、鉄道も利用できる。バクー-トビリシ間に毎日1本の夜行列車が出ている。
     ロシアの各都市とバクーとを結ぶバス、列車もある。ただし、2012年現在、アゼルバイジャン-ロシア国境は、外国人に対し閉鎖されており、陸路での往来は不可能。
     トルクメニスタン、ロシアなどのカスピ海沿岸国との間には、フェリーも就航している。

    【国内交通(近距離)】 バクー市内では、バス網が非常に発達している。料金は後払いで、一乗り0.2~0.3マナト。バクー以外の町や村では、マルシュルートカ(ミニバス)が主な交通手段で、一乗り0.1~0.2マナト程度
     また、バクーでは地下鉄も便利。2012年現在、2路線23駅が存在し、一乗り0.2マナト。なお、最初にカード(2マナト)を各駅の窓口で購入する必要がある。2040年までに5路線70駅まで拡張される予定。
     タクシーは非常に数が多く、大通り沿いであれば深夜・早朝でも拾うことができる。大半は交渉制。また、バクー市では2011年にメーター制の「ロンドン・タクシー」が導入され、数も増えつつある。その通称の通り、本家ロンドン・タクシーと同様の丸味を帯びた車体が特徴。

    【国内交通(長距離)】
     都市間の移動の手段としては、バス、乗り合いタクシー、列車、飛行機などがある。
    長距離バスは、様々な都市間で毎日頻繁に出ており、非常に利用しやすい。路線によっては、夜行便もある。トイレ付きの車両は、まず見かけない。運賃は安く、例えばバクー-ギャンジャ間で6マナト程度。料金は、バスの車内で支払うのが一般的。バクーの場合、大半の長距離バスは、国際バスステーションに発着する。
     鉄道は、毎日、バクー-ギャンジャ間で3本、バクー-シェキ間で1本、バクー-アスタラー間で1本の夜行列車が出ている。客車の等級は3段階で、最上級のSVが2人用個室、Kupeが4人用個室、Plaskartが開放式3段寝台である。料金は、例えば、バクー-ギャンジャ間で、それぞれ16、9、6マナトとなる。チケットの購入には、パスポートなどの身分証明書が必要。
     また、バクー-ギャンジャ間で毎日2本、バクー-アスタラー間で1本の昼行列車が出ている。客車は座席車。料金は、バクー-ギャンジャ間で6マナト。他にアプシェロン半島を走る電車もある。なお、いずれの路線も車両が旧式で、速度が非常に遅い。
     航空機の国内便は、バクー-ギャンジャ間で1日1本、バクー-ナフチヴァン間で1日4本の便が出ている。ナフチヴァンとの往来手段は、航空機以外にない。ナフチヴァン便の料金は、70マナト。

    【ホテル】 バクー市には多数のホテルがあるが、総じて高い。シングルで1泊100マナト以上が一般的。ホステルは、ほぼ皆無。ゲストハウスは、旧市街などに数軒あり、1泊50マナト程度。

    【換金】 アゼルバイジャン・マナト(AZN)は、国外への持ち出しが原則禁止されている。両替は国境、あるいはアゼルバイジャン国内で行うこととなる。
     両替所は国内のいたる所にあり、まず困ることはない。田舎町でも、1軒は見つかる。USドル、ユーロ、イギリス・ポンド、ロシア・ルーブル、トルコ・リラからマナトへの両替は、バクー市内の両替所なら、大体どこでも可能。これらの通貨への再換金も容易。日本円からの両替は、バクー中心部の一部両替所が扱っているようである。ただし、USドルなどに換金して持ち込むのが賢明。
     バクー市内では、地下鉄イイルミセッキズ・マイ駅周辺が最もレートが良い。市外では、地方に行くほどレートが悪くなる。ただし、いずれにせよ、それほど大きな違いはない。国境の闇両替商なども含め、全体的にレートは良心的である。

    【治安】 バクーの治安は、非常に良好。女性が深夜・早朝に一人歩きしていても、大きな不安はない。市内では、どの時間帯でもタクシーが走っている他、24時間営業している店もある程度存在する。
     国境地帯は、グルジア国境を除き、近づかないのが賢明。ナゴルノ・カラバフの周辺地域およびアルメニア国境では、現在も頻繁に発砲事件等が発生しており、非常に危険。また、ロシア国境の向こう側は、テロ事件等が多発しているダゲスタン共和国であり、やはり危険。イラン国境、特に山岳部には麻薬組織の密輸ルートが存在すると言われる。

    【風俗・エチケット】 イスラーム教国ではあるが、飲酒は全く問題ない。ラマダーンの断食も、一般的とは言えない。ラマダーン期間中であっても、町には大きな変化は見られない。
     服装に関しても、日本と同様の感覚で良い。ただし、地方はやや保守的であるため、ミニスカートなどの露出の多い服装は避けるのが無難。一方、スカーフなどで髪を隠す必要はない。男性の場合、ハーフパンツなどは、若干奇異の目で見られることもあるが、何らかのトラブルに発展するほどではない。
     喫煙は極めて一般的で、分煙は全く進んでいない。
     チップの風習はもともと存在しなかったが、近年普及しつつある。ホテルやレストランでは、支払うのが無難。
     トイレは、小型のシャワーなどで尻を洗う方式が一般的。設備が古いトイレでは、水を入れる容器が置かれているだけのことが多い。一方で、大半のレストランやホテルなどでは、トイレットペーパーが備えられている。トイレットペーパーは流さず、備え付けの屑入れに捨てる。
     公衆トイレは、公園や地下鉄駅などにあるが、数は多くない。有料で、入り口で0.2マナトを支払う必要がある。
  • 3.医療情報

    【気候・風土】 バクーは1年を通じた寒暖の差が激しい。夏の最高気温は45度、冬は最低気温は0度程度になる。特に季節の変わり目である4~5月、9~10月ごろは急激に気温が上下するので、注意が必要。また、1年を通じて風が非常に強く、町は非常に埃っぽい。
     アゼルバイジャンは狭い国内に数多くの気候帯が分布しており、場所によって気候が大きく異なる。地方に旅行をする際には、服装に注意。
     水道水は飲用できない。

    【病院・薬局】 病院には公立のものと私立のものがある。公立の診療所poliklinikaは、総じて質が悪いと言われる。また、どの医療分野においても、トルコ人医師は腕が良いとされる。
     メディーネ医療センターMədinə Tibb Mərkəziのウルヴィヤ・アスラノヴァUlviya Aslanova医師は日本での留学経験を持ち、日本語を話す。専門は小児科だが、他科の診察をも行ってくれる他、必要に応じて適切な病院・医師を紹介してくれる。信頼できる人物であり、健康関係の問題が生じた場合は、彼女に相談するのが良いだろう。同センターの住所は、Binəqədi 10で、市内中心部からアーザードルグ通りAzadlıq prospektiを北に進んだところにある。電話番号は、(012) 412-59-19。
     薬局はいたるところに存在し、気軽に利用することができる。夜中までやっている店も多い。
  • 4.通信環境

    【電話】 携帯電話は、かなりの田舎でも電波が入る。2012年現在、SIMカードは5マナト程度。キャリアはAzercell、Bakcell、Nar Mobileの3社がある。通信料の支払いはプリペイド式。キャリアに応じたカードを町のキオスク等で購入するか、地下鉄駅等に置かれた多目的端末を利用して支払う。
     公衆電話の数も多い。硬貨で利用できる他、キオスク等でテレホンカードが購入できる。ただし、一部の古い機種はカードに対応していない。

    【インターネット】 バクーはもちろん、地方でも多くのネットカフェを見つけることができる。現在は、ADSL回線が利用できる店が大半。料金は、バクー市内で1時間1マナトほど。地方だと、それよりやや安い。
     また、多くの喫茶店、レストランなどでWi-Fiが利用できる。
  • 5.ビザ、調査許可

    【ビザ】 2010年現在、研究・教育目的のビザは存在しない。短期滞在の場合は観光ビザ、長期滞在の場合はビジネス・ビザでの入国になることが多い。なお、両者とも、料金は無料で、期間は最大で1ヶ月。1ヶ月を超える場合は、現地の移民局Miqrasiya Xidmeti(住所:Binəqədi 202)に滞在許可申請をする必要がある。
     なお、ナゴルノ・カラバフ自治共和国への入国記録があると、アゼルバイジャンのビザは認可されない。また、アルメニア関係の物品(アルメニア語の書籍、同国の地図やガイドブックなど)は、国境で見つかると没収される。一方で、アルメニアへの入国記録を根拠にビザが認可されないことはない。
  • 6.カウンターパート、来日経験のある研究者

  • 7.大学図書館、アーカイブス、本屋

    【図書館】 最大の図書館はアゼルバイジャン国立図書館Azərbaycan Milli Kitabxanası( http://www.anl.az/el.php )である。パスポートと証明写真2枚(3×4cm、背景は赤)、大学等に所属していることを証明する何らかの書類があれば、1年間有効の利用証が発行される。住所はXaqani 29。地下鉄サーヒルSahil駅前の公園に面している。
     大統領図書館Prezident Kitabxanası( http://www.preslib.az/ )も、同様の書類で利用可能。住所はNizami 38。噴水広場(後述)に近い。
    なお、どちらの図書館も、有料のコピー機コーナーがある。また、一部の蔵書をPDF形式で公開している。
     国立科学アカデミーAzərbaycan Milli Elmlər Akademiyasıの附属図書館の利用許可は、図書館長の裁量による。アカデミー関係者とのコネが無いと、利用は難しい。
    各大学の図書館は、非常に小規模で、利用価値は少ない。

    【資料館・アーカイブス】 アラビア語、ペルシア語、テュルク語の写本の多くは、科学アカデミー附属の写本研究所Elyazmalar İnstitutu(住所:İstiqlaliyyət 8)に集められている。写本以外に19世紀の刊本、新聞等も収蔵する。利用許可は研究所長の裁量による。所属研究機関のレターや、科学アカデミー関係者の紹介などがあれば、大体許可が下りるものと考えて良い。
     蔵書は一部を除きカタログ化されておらず、カードによる検索が必要。多くの場合、資料を申請したその日のうち、遅くとも2~3日後に閲覧が可能。写本の実物を利用することができる。
     写本のコピーは、デジタルカメラで撮影したJPEG形式のデータをCD-ROMに保存してもらうことができる。研究所長の許可を得た上で、コピーの担当者に申請する。大体の場合、1週間以内には受け取り可能。料金は非常に流動的だが、1写本あたり80~100マナト程度のことが多い。
     公文書館としては、国立文書館Milli Arxiv İdarəsi( http://www.milliarxiv.gov.az/ )があり、文書のほか映像資料も収蔵している。住所は、Ziya Bünyadov 3。主に20世紀以降の公文書類を収蔵するアゼルバイジャン共和国資料室Azərbaycan Respublikası Dövlət Arxivi(1781フォンド、約57万点)、 19世紀~20世紀初頭の公文書類を収蔵する歴史資料室Azərbaycan Respublikası Dövlət Tarixi Arxivi(756フォンド、約25万点)など、全部で7つの部局から構成される。
     写本、文書ともに、一部は科学アカデミーの歴史学研究所Tarixi İnstitutuや東洋学研究所Şərqşünaslıq İnstitutuといった各研究所や、アカデミー附属図書館などに収蔵されている。これらの施設の利用には、アカデミー関係者とのコネが必要。

    【書店】 良質の書店は、市内中心部の噴水広場Fəvvarə Meydanı周辺に集中している。噴水広場は、地下鉄サーヒル駅とイチェリシェヘルİçərişəhər駅の中間に位置する。
     そのうち、「Akademkitab」は、アゼルバイジャン語・ロシア語を問わず、各分野の学術書が充実している。新刊本が主だが、一部古本も扱っている。写本研究所と同じ建物の地下にあり、また通りを挟んだ向かい側に別店舗がある。
     国立文学博物館Milli Azərbaycan Ədəbiyyatı Muzeyiと同じ建物に入っている科学アカデミー所轄の書店も比較的充実している。特に最新刊、大型書、地図類などに強い。
     噴水広場からやや離れた場所にある「ADA Kitab Merkezi」(住所:Shamil Ezizbeyov 88)も新刊書を多く揃えている。地下鉄ニザーミーNizami駅が最寄り。
     他には、地下鉄イイルミセッキズ・マイ駅の周辺のいくつかの書店が比較的品揃え豊富である。ただし、学術書は、それほど充実していない。
     古本屋では、上述の「Akademkitab」の道路を挟んだ向かい側にある、小さな階段を降りた地下にある書店が、多くの学術書を扱っている。古書の類も扱っているが、それらの多くは店頭には並んでいない。店主に頼めば、奥の書庫を見せてもらえるだろう。
     地下通路や地下鉄駅構内に存在する書店も、意外と見逃せない。地下鉄イチェリシェヘル駅前の地下通路内の書店、内務省Daxil İşlər Nazirliyi前の地下通路内の書店は学術関係の古本も充実している。両書店とも、やはり店の奥に書庫があり、中には希覯本もある。
     乙女の塔Qızı Qalasıの近くにある古本屋「Magic Carpet」は、品揃えが独特。中には、ここ以外では入手困難は書籍もある。
     露天の書店もまた、一見の価値がある。学術書が充実しているのは、中央郵便局(後述)の近くに出ているいくつかの露店、バクー国立大学のキャンパス周辺に出ている露店などである。なお、バクー国立大学Bakı Dövlət Universitetiへは、地下鉄エルムレル・アカデミヤスElmlər Akademiyası駅が近い。
     バクー以外の都市には、特筆すべき書店は存在しない。
  • 8.機材・資料の持ち出し、持ち込み

    【持ち込み】 日本からの荷物の送付には、EMS、航空便、SAL便、船便などが利用できる。いずれも、アゼルバイジャンに到着して以降、配送に時間がかかる。短くとも10日程度、長い場合は1~2ヶ月かかることもあり、注意が必要。また、受け取りは最寄りの郵便局で行い、その際に2マナト程度の受け取り料が請求される。
     民間の会社では、DHL、OCS、TNTなどが利用可能。

    【持ち出し】 バクーの中央郵便局からEMS、航空便などを送ることができる。1箱20kgまで。日本までの航空便の場合、料金は1kgあたり10マナト程度。
     中央郵便局の住所はÜzeyir Hacıbəyov 36。地下鉄イイルミセッキズ・マイ駅の南、サーヒル駅の東にあるが、いずれの駅からも、やや距離がある。
     なお、一部の文化的価値を有する物品に関しては、事前に関係機関への持ち出し申請が必要。民族楽器や、100マナト以上の絨毯などが、それに該当する。
  • 9.調査グッズの現地調達

     バクー市内であれば、文具や電子機器の調達に困ることはない。
  • 10.日本人研究者情報/これまでの調査、科研

  • 11.そのほか、各地域情報など

                                                 (2013年2月現在 塩野崎 信也)

最新のコメント

コメントの投稿は、メンバー限定です(今すぐログイン)。