ブータン

 
  • 1.外務省ホームページ 各国・地域情勢

  • 2.旅行情報(空港、ホテル、換金/TC、治安など)

    ツーリストビザ: ブータンは一般的に個人の自由旅行は認められていない。入国にはビザが必要であるが、発行は非常に厳しく管理されている。通常の旅行者および調査者は観光ビザでの渡航となるが、その場合は一日の単価が200~300USドルのパッケージツアーに組み込まれることになる。パッケージとはいえ行き先や行動は自由にアレンジでき、価格には車とガソリン代、運転手およびガイド兼通訳者の日当、宿泊費、食費、代理店の手数料等が全て含まれる。

    空港: 空港‐市街地をつなぐ公共交通機関は運行していない。また、到着時にタクシー等の列があることも非常に稀。事前に迎えを頼むのが一般的。ツーリストビザで入国の場合は現地旅行代理店がガイド付きの車を空港へ送る。招待ビザの場合はカウンターパートに迎えを依頼する等が一般的。

    ホテル: 首都ティンプー、パロには多数あり。ワンディ、プナカ、トンサ、ブムタンまでは選択肢は少ないが外国人用宿泊施設あり。近年モンゴルにもホテルが建設されたが、モンガル県以東では外国人用宿泊施設は希少。中間山地より北側の高山地域ではホテルは皆無だがトレッカーのための山小屋およびテントサイトが所々に設置されている。中間山地より南側は旅行者もほとんど入らないことから外国人用宿泊施設はほぼ皆無であるが、インド国境の町プンツォリンには数軒あり。

    換金/TC: 通貨はヌルタム。町中に両替店はほぼ皆無。銀行で換金するのが簡単で一般的。銀行は首都ティンプーなどの主要都市以外には置かれていないため、地方へ向かう際にはティンプーで両替してから行くのが安全。円からでもドルからでも換金可能。また、インド・ルピーはブータン国内で使用可能。

    治安: ゲリラ活動があるとされる南部の一部の地域を除き治安は良好。

    (宮本万里)
  • 3.医療情報

    病院: 総合病院は限られた県庁所在地のみ。私立病院や私立のクリニックはない。各郡の中心村にはBasic Health Unitがあり、消毒液や痛み止め等を常備するほか村人に対して定期的な予防接種を実施している。医者ではなく保険省の職員が常駐。電気がなく薬品保存用の冷蔵室を自家発電機に依存している地域も多い。そのため軽油が切れると機能しない。遠隔地の村にはOutreach Clinicがあり、月に何度か巡回診療あり。

    (宮本万里)
  • 4.通信環境

    電話: ブータン全土で携帯電話網が設立されつつある。携帯電話本体およびSIMカードは都市部で入手可能。遠隔地には有線電話はひかれておらず、村代表の家にサテライト電話が設置されて緊急時に備えている。村人や外部の人間も有料で使用可。国際電話もかけられる場合あり。

    インターネット接続: 町中のインターネット・カフェなどでの通信は首都を離れると難しい。場所によってはホテルにインターネット設備がある。近年になってモバイルの通信システムも徐々に導入されてきているが、機器の購入と現地での手続きが必要となる。

    (宮本万里)
  • 5.ビザ、調査許可

    ビザ: 旅行社をとおして取得可能。友人の招待の場合は友人が手配。どちらも期限は基本的に2週間程度であり、それ以上の期間滞在する場合はティンプーのImmigration Officeで延長申請の必要あり。滞在中にチェックされることは稀であるが、ビザ延長手続きを怠ると出国の際に罰金が科せられるので注意が必要。

    調査許可: 取得は概ね非常に困難であるが不可能ではない。研究機関や政府機関の連携などにより、場合によっては取得可能。

    (宮本万里)
  • 6.カウンターパート、来日経験のある研究者

    研修や留学等で来日経験のある者は少なくない。人文系および社会科学系の調査者があつまる国内唯一の研究機関Centre for Bhutan Studiesには、所長をはじめ来日経験のある者が比較的多い。現地でのカウンターパートについては、招聘側が大学新卒者などから適当な人材を外国人調査者に割り当て、各種許可証の取得を手助けさせることがある。調査の際はそれらの許可証や関係者からの紹介が必要である場合が多く、外国人調査者が完全に一人で行動できる機会は(特に短期滞在の場合は)基本的には限定される。旅行ビザで渡航した場合には担当旅行社のツーリストガイドが同行し、各種手続きを行う。招待ビザの場合は招待者およびその家族等が同行する。

    (宮本万里)
  • 7.大学図書館、アーカイブス、本屋

    本屋: 首都ティンプーに3・4箇所点在。

    大学図書館: シェルブツ・カレッジには大学図書館があるが蔵書は主に学部学生用の参考資料となっている。首都ティンプーには国立図書館があるが、こちらでは主に仏典等の収集・整理等が行われている。

    (宮本万里)
  • 8.機材・資料の持ち出し、持ち込み

    カメラ、ビデオカメラ等の機材を持ち込んでの調査は基本的には問題ない。ただ当然ながら撮影した映像資料の掲載に関しては相手の確認を取るべきだろう。文書資料はティンプーなどの都市部にあるコピー屋などで複写を依頼できる。政府文書については電子化され公開されているものも多い。植物や昆虫標本は生物多様性保存の観点から基本的に採集および持ち出しが禁じられている。

    (宮本万里)
  • 9.調査グッズの現地調達

    単三電池は現地でも調達可能。単四電池は難しい。カメラ用電池もティンプーであれば数種類あり。登山用品の専門販売店はほとんどないが、テントや寝袋などは政府側の受け入れ機関によっては借りることが可能。村落調査時の日用品(懐中電灯・蝋燭・鍋・手桶・石鹸類など)は町で入手可能。マッチと単三電池と石鹸類は村の売店でも入手可能。PC周辺機器等は首都ティンプーに販売店もあるが品ぞろえは少ない。

    ブータンに入国する前の代表的な中継地としてバンコクとネパールがあるが、電化製品やPC機器等はバンコクで購入したものがたいてい使用可能。登山用品であればネパールのカトマンドゥは品ぞろえがよく比較的安価。

    (宮本万里)
  • 10.日本人研究者情報/これまでの調査、科研

    日本人研究者:

    概説: 山本けいこ―国際関係から祭りまでブータンにまつわるあれこれを項目 別にまとめた概説書を執筆。

    宗教・歴史: 今枝由郎。シャブドゥン制度についての研究を『ブータン中世史』として残すほか、ブータンについての概説書、監訳書も多く残す。

    文化・開発: 栗田靖之。国立民族学博物館名誉教授。ブータンの生業形態や文化・生活慣習に関する民族学的調査を実施し、論考を多く残す。

    地理・環境: 月原敏博。福井大学教授。人文地理学。ブータンでは有畜農業や移動農牧についての研究を残す。ヒマーラヤ地域研究全体の動向についても論考を残す。

    政治・民族: 山本真弓。山口大学教授。ネパール系難民の問題に関してレポートを残したほか、Leo. E. Rose著のThe Politics of Bhutanの監訳を手掛けている。

    科研:

    09041016 辻本 雅史 1997-1999 国際学術研究-> 基盤研究(B)
    グローバリーゼーションに対する閉鎖系の教育様式「実験国家」ブータンの場合

    12571011 前平 泰志 2000-2003 基盤研究(B)
    ネパールにおけるマージナルグループの教育様式の政治人類学的研究

    19401015細井尚子 2007-2009 基盤研究(B)
    アジアの無形文化における仮頭の研究―仮面との比較から―

    (宮本万里)
  • 11.そのほか、各地域情報など

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