ギニア

 
  • 1.外務省ホームページ 各国・地域情勢

    ギニア共和国: http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/guinea/index.html

     以下のあらゆる情報について当てはまることであるが、ギニア及び周辺諸国の政治・経済状況は刻一刻と変化している。ギニアで生きていくには、昨日成立していたことが今日も同様である保証はないと考え、つねに周囲の人々とやりとりしながら情報を更新していく態度が重要である。
     以下、執筆時(2013年3月)の最新情報を記すが、上述の理由からこの情報を過信することは禁物である。
  • 2.旅行情報(空港、ホテル、換金/TC、治安など)

    空港:
     日本からギニアへの直行便は存在しない。時間の利便を考えると、欧州経由、とくにパリ経由のエールフランスを利用するのが最もストレスが少ない。もちろん、より安価な乗り継ぎのルートを見つけることはたいてい可能である。玄関口であるコナクリ国際空港は、長年インフラが未整備で、その威圧的な雰囲気から悪名が高かったが、2009年の改修で明るい雰囲気に生まれ変わった。入国審査時にビザの確認があり、イエローカードの提示も求められる。税関でスーツケース内部の確認を求められることが多い。学術協定書や調査許可証を取得済みの場合は、このときに関連書類を提示すると通過が容易になる。通貨ギニアフランの国外持ち出しが禁止されているため、ギニア出国時の検査で発見されるとその場で没収される。

    ホテル:
     質・量ともに整備途上である。2010年末の現政権成立以降、ブラジル、中国など新興国系労働者の流入が著しく、高級ホテルを中心に時期によっては予約が困難なことがある。最新のLonely Planet等の情報をよく参照すること。インターネットで予約可能なホテルはまだ極めて少数である。

    治安:
     1958年の独立以来、本格的な内戦は経験しておらず、周囲の西アフリカ諸国と比較すると結果的には安全な国であったといえる。治安状況は社会情勢によって短期間に大きく変化するので注意が必要。首都コナクリ都心部では窃盗等の軽犯罪が日常化しており、原則的に一人歩きは奨められない。地方は概して安全だが、社会情勢次第であるので油断は禁物である。
  • 3.医療情報

     さまざまな熱帯病の存在が確認されているため、細心の注意が必要。入国時に黄熱病のイエローカード提示が必要。また、医療施設は質・量ともに整備途上。必ず最新の衛生・医療事情を確認すること。
    http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/africa/guina.html
     なお、経験的に研究者が最も悩まされるのはマラリア対策である。湿潤地域への長期滞在者が予防薬を服用しなかった場合、相当な確率で発症すると覚悟した方がよい。
  • 4.通信環境

     全般に未整備であるが、周辺国と同様、首都や地方都市でプリペイドカード式携帯電話やインターネットカフェの普及が急速に進んでいる。
  • 5.ビザ、調査許可

     日本から向かう場合、必ず東京の在日ギニア大使館でビザを取得していくこと。
     調査許可については、原則必要。官僚組織は社会主義時代の慣習を堅持しており、外国人が研究活動を行う場合、対応省庁が発行する出張命令書(Ordre de Mission)を所持していないと、検問等の場でさまざまな問題に直面することになる。この点から、出張命令書を発行してくれるカウンターパートを確保することは研究活動にとって、とりわけ危機管理面で必須であるといえる。研究テーマに直結する各省庁で発行を依頼するか、科学研究を管轄する高等教育科学研究省(Ministère de l’Enseignement Supérieur et de la Recherche Scientifique)の科学技術研究局(Direction Nationale de la Recherche Scientifique et Technologique)を訪ねるとよい。
  • 6.カウンターパート、来日経験のある研究者

     アリ・ガスパール・スマAly Gaspard SOUMAH (霊長類学者、京都大学博士)
  • 7.大学図書館、アーカイブス、本屋

     高等教育科学研究省傘下に、コナクリ大学中央図書館(Bibliothèque Universitaire Centrale de Conakry)ほか、8つの図書館・文書館が存在する。蔵書等は全般に貧弱である。そのほか各官庁にはそれぞれ文書館があり、各種情報は分散管理されている。
     書店は未発達で、取り扱い書籍のほとんどは各種学校の教科書である。コナクリ市内で輸入洋書を取り扱う書店も極めて少数である。
  • 8.機材・資料の持ち出し、持ち込み

     対象物や状況次第であるので、ギニア側カウンターパートと相談の上、手続きを進める
  • 9.調査グッズの現地調達

     コナクリで一般的な輸入電化製品等を購入することは可能であるが、お薦めはできない。アルカリ乾電池や腕時計等の輸入雑貨は地方都市の雑貨店でもたいてい入手可能であるが、高品質なものは期待できない。
  • 10.日本人研究者情報/これまでの調査、科研

    (自然環境、歴史、政治、経済、宗教、文化など各分野で活躍する研究者など)
     1976年以降今日まで40年近くの長期間、京都大学(とくに霊長類研究所)の研究者を中心とした研究チームが、南部森林地域のボッソウ村周辺およびニンバ山厳正自然保護区(世界自然遺産)で、野生チンパンジーの行動・生態・保護に関する研究を継続している。同チーム所属の研究者については下記ホームページを参照。
    http://greencorridor.info/ja/people/researcher.html
     その他の分野の日本人研究者による研究は、散発的で量的には決して多くない。しかしながら、サヘルから熱帯林に連なる多様で豊かな自然環境、生物多様性ホットスポットに指定されている豊かな生物相、地域の環境に根ざしたユニークな在来自然資源管理システム、セク・トゥーレ初代大統領時代の抑圧から再創造の過程にある、多様なエスニックグループが育む「伝統」文化(とくに北中部の音楽文化、南部の仮面文化)など、興味深い研究テーマが手つかずで埋もれているともいえ、今後の研究の発展が期待される。
     和文で読めるギニアについてのエスノグラフィー的な書籍は少ない。以下の書籍をまずは参考にされたい。
    田淵四郎 (1977) 『ある熱帯医の記録』中公新書
    杉山幸丸 (1978) 『ボッソウ村の人とチンパンジー: 西アフリカ僻地の生態』 紀伊国屋書店
    上野博司 (2000) 『黄金の軌道』ギニア会出版部
  • 11.そのほか、各地域情報など

                                                      (2013年3月現在 山越言)

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